一問一答!MCOとは?

MCO 2011 at Ferrara

一問一答! マーラー・チェンバー・オーケストラとは?

仏『ル・モンド』紙から「世界一のオーケストラ」と賞賛されるマーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)は、現在ヨーロッパで最もエキサイティングなアンサンブルに数えられます。「創設の父」クラウディオ・アバド、桂冠指揮者ダニエル・ハーディングををはじめと、ピエール・ブーレーズ、エサ=ペッカ・サロネン、ダニエレ・ガッティ、マルク・ミンコフスキ、アンドリス・ネルソンス等のトップ指揮者、マルタ・アルゲリッチ、ピエール=ロラン・エマール、内田光子、イザベル・ファウストらの一流ソリストと共演を重ね、音楽界に旋風を巻き起こしています。ここでは、そのエッセンスをQ&A形式でご紹介します。

――MCOはどこを本拠地にしていますか?
「MCOはツアー型のオーケストラです。ベルリン・フィルやウィーン・フィルのように、特定の町をベースにしていません。事務局はベルリンですが、団員はヨーロッパの様々な町に住み、ツアーの度に集合してリハーサルと演奏会を行ないます。演奏する場所は、ロンドン、パリ、ミラノ、ウィーン等の大都市から、ザルツブルク、ルツェルン等の音楽祭まで様々です。“聴衆のいる所が、私たちのホームグラウンド”がモットーです」

――どんな人たちがメンバーなのですか?
「中心となるのは30代の若い音楽家で、皆が音楽への情熱に満ちています。似た者同士なので、ツアーでは和気藹々とした雰囲気が支配的。全員が仲間であり、友人なのです。国籍は約20に上りますが、皆ヨーロッパで音楽教育を受け、そのスピリットを共有しています」

――年間どれくらい公演をしているのでしょう?
「常設団体ですので、公演数は普通のオケと同じです。年間70回程演奏しています」

――クラウディオ・アバドともつながりが深いそうですね。
「1997年に結成された時、アバドは大きく援助してくれました。同年、エクサン・プロヴァンス音楽祭における《ドン・ジョヴァンニ》(ピーター・ブルック演出)のオケとして採用し、私たちは最初からトップクラスの団体としてスタートできたのです。アバドは、私たちを支えてくれる“心の師”と言えます」

――彼とは、その後も共演を続けているのですね?
「毎年、イタリアを中心にヨーロッパの各地で演奏させていただいています。またMCOは、アバドのオケであるルツェルン祝祭管弦団の母体であり、そこでの共演も頻繫です。彼は現在、パートナーを極めて限定しているので、MCOは、アバドと最も演奏する機会の多いオケに数えられるでしょう。この4月にも、伊フェラーラで共演したばかりです」

――ダニエル・ハーディングとも、共演を重ねています。
「ハーディングは2011年まで約15年にわたり実質上の首席指揮者を務め、現在は桂冠指揮者のポストにあります。音楽家として、人間として成長を共にした非常に重要なパートナーです。我々のことを最もよく知り、すべてを一緒に体験してきた真の友と呼べるでしょう」

――マーラーの名前が付いているのはなぜですか?
「MCOは、グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団の卒業生たちが結成したオケです。青少年オケですので、当時は26歳を越えると退団しなければなりませんでした。そこでの経験が素晴らしかったので、同じ仲間と演奏し続けたかったのです。もちろん今日では、MCOは歴然たるプロ・オケであり、ユーゲント管とは無関係です」

――MCOは、チェンバー・オーケストラ(室内管弦楽団)という名前を持っています。でも、大編成の曲も演奏するのですね?
「古典派や初期ロマン派の作品が主要レパートリーですが、プロジェクト次第で編成を拡大し、後期ロマン派の大作やオペラも演奏します。特に現代音楽の分野では、ピエール・ブーレーズやケント・ナガノと新作初演にも当たっています。重要なのは、私たちの考える“チェンバー”が、編成以上に演奏姿勢の問題だということです。マーラーやブラームスを演奏する際にも、室内楽を演奏するようにお互いの音を聴き合い、精緻な音を作り上げることを目指しています」

ダニエル・ハーディング指揮マーラー・チェンバー・オーケストラ日本公演
6月15日(土)15時
軽井沢公演
軽井沢大賀ホール
曲目:ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」(独奏:クリスティアン・テツラフ)
ドヴォルザーク「交響曲第9番《新世界》」
問い合わせ:軽井沢大賀ホール 電話0267-42-0055
http://www.ohgahall.or.jp/concert/details.php?cid=1259&year=2013&mon=5&v=2

6月14日(日)14時
名古屋公演(名古屋国際音楽祭)
愛知県芸術劇場コンサートホール
曲目:シューマン「交響曲第3番《ライン》」
ドヴォルザーク「交響曲第9番《新世界》」
問い合わせ:CBC事業部 電話052-241-8118
http://hicbc.com/event/nimf/about/36th/20130616/main.htm

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